第1013号 キングオブ人本経営、美容室バグジー2023視察記

第1013号 キングオブ人本経営、美容室バグジー2023視察記

キングオブ人本経営、美容室バグジー2023視察記

先週から、怒涛の人本経営伝導の旅が始まっています。
四国→大阪→九州→岐阜→大阪の6泊10日で世に人本経営を広め伝える活動をしています。

前半の最大のハイライトは、10日に行いましたキングオブ人本経営、
北九州の美容室バグジーのベンチマークでした。

死ぬまで雇用したい

バグジーアカデミーという普段はお弟子さんたちに
美容師としての心や技術を伝授しているインハウスのスクールを訪ねました。
小雨模様の中、20数名の視察団が到着すると、
なんとスーパースターの久保華図八社長が玄関から飛び出して、
一人ひとりをお迎え入れしてくださいました。
数多くの人本経営の現場を視察してきましたが、社長がたった一人で出迎えるなんてまずないことで、
のっけからやられたと感じてしまいました。

講話が始まると、事業を運営していて上場を考えていたが途中でおかしいと気づき、
その方針を辞めたと口火をきられました。
その理由は「スタッフみんなを死ぬまで雇用したい」のにもかかわらず、
急成長を余儀なくされるであろう上場企業ではその実現が叶わなくなると気づけたからだと
冒頭からど真ん中のストレートのお話しとなり、一発で引き込まれていきました。

経営にとって大事な3つのこと

幸せ軸の経営を永続発展させていくために大事なことは3つあると久保社長。
3番目が「業績をあげること」
なぜ業績がいるかといえば、まず第一に社員に十分な給料を支払うため。
バグジーでもコロナ禍で1億5千万円のキャッシュアウトが発生したそう。
その理由が売上が落ちても社員に最低賃金の保障ではなく
それまで通りの給与水準を支払い続けたためだということです。

社員の生活の安定のために業績、それに紐づく利益、売上が絶対にいると語られました。
また未来のための投資にも必要で、美容室は7年程度の期間で内装工事をしていかないと
古い店と言われてしまい、また今中国のファンドが入ってきて新興の美容室店が
矢継ぎ早にオープンしているそうで、ホンモノ感のある空間設備になるよう
億単位の投資するくらいでやらないと地域一番店になれないと
力強くメッセージされていました。

業績より大事な2番目のこと

ただし、業績は追いかければ追いかけるほど逃げていく草刈りと同じなので、
それよりも大事なことは、人材育成。
宝塚歌劇団を引き合いにして、あそこはスターが辞めてもすぐに次のスターが誕生してくるでしょう?
それだけ人を育てている証左と。
売上はお客様満足の影で、この影をつくっているのは誰あろう人、社員、スタッフ以外にない。
だから全力でいい人をつくることをしていかないとと肝に銘じているという。
ただしマニュアルではなくOJTがバグジーでは絶対で、社員は理念ではなく事例で燃えるとのこと。
営業マンを育てるならば一番の方法は2週間、トップセールスマンのカバン持ちをすることが最も有効で
トップセールスになる者がどんな思いや考えで接客しているか、それを手本にすることが最高の教材で、
バグジーでも先輩がいい接客の手本を見せていて営業時間内の教育を大事にしているとのことでした。

よい風土づくりが一番大切なこと

農業でもよい作物はよい土を育てることが不可欠。
人づくりも職場にいかによい風土をつくれるかにかかっている。
上司が好き、やりがいを感じる、あの人みたいになりたい、
こうスタッフが心から感じられる日々がつくれる風土があれば、
自然といい人が育つと核心に触れられていました。

メンタルブロックをいかにブレークスルーするか

今回の視察で久保社長の言葉で最も印象に残ったのは、
「日々の生活に流されて思ってしまっている、思い込んでいるメンタルブロックを外さないと
人生彷徨うことになる」とのご指摘でした。
本当にその通りだと感じました。気づけたので行動に移していこうと決めました。

人本経営の伝道を使命として15年経ちました。
先月新たな人本仲間が増えて直接ご指導、ご支援させていただくようになった企業は163社に。
1社でも増えるように人本社労士としてこれからも頑張っていこう、
これが自分のメンタルブロックだと認識しました。

「1社でも」じゃない。これからの残りの人生で1000社、
直接指導、支援させていただく会社を増やすこと。これが自分の登りたい山です。
このくらいでないと、万燈照国の実現は程遠いに違いありません。
一緒にこの山を登りたい仲間を増やすことをしていこう。
昨日までの自分で考えない。本当に大事だと思います。

素晴らしい気づきを得ることができました。
久保社長のおかげです。本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。深謝。

【お知らせ】――――――――――――――――――――
おかげさまで新SVC通信は、発刊1000号を迎えることができました。

これを契機に、さらに人を大切にする人本経営について
伝道していく使命を色濃くしていきたいと考えています。

つきましては、しばらくの猶予期間を経て
今後は以下の配信申し込みをしていただいている方限定で
配信させていただくことを予定しております。

バックナンバーも同時に限定化していく予定です。

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