第1006号 人事問題解決は、経営者自らが解決すべき最重要経営課題である

第1006号 人事問題解決は、経営者自らが解決すべき最重要経営課題である

人事問題解決は、経営者自らが解決すべき最重要経営課題である

募集しても人がこない・・・。
ただでさえ人手が足りないのに社員が辞めてしまう・・・。

この人手不足問題を総務人事マターだと管理本部に解決をゆだねている経営者は、もはや失格です。

人に関する問題解決は、今や最大、最高水準の経営課題です。
この課題にいの一番に取り組むべきは経営者であるあなた自身しかいません。
答えは、しかも正解ははっきり明確にあります。
それは業績軸から幸せ軸へ、経営の舵取りを変えることです。

経営の舵取りですから、このことは人事部や総務部の管理部門が主体的にできる訳がありません。
経営者自らが陣頭指揮をとって、企業文化、組織風土を変えていく、これ以外に方法論は皆無です。
時代の趨勢を見切り、見事に幸せ軸の経営に会社を変えることに成功できた経営者は確かに存在します。

弊社のクライアントでは、横浜のシティコミュニケーションズの三田大明社長がその人です。
当通信が明確に幸せ軸の人本経営の重要性を打ち出したのは2008年頃でしたが、
真っ先に「最近の先生のメッセージにとても共感できる」とレスポンスをしてくれました。

そして、ご自身は社長塾を主催し、
ご自身なりに幸せ軸の人本経営を社員に伝えていく努力を継続していかれました。

塾は自由参加として強制はしませんでした。
徐々に参加者は増えていき、それと共に企業風土が幸せ軸に確立されていかれました。
圧巻だったのは、「障がい者雇用」をテーマにされて、
おそらく日本理化学工業や富士ソフト企画へ
最も多くの社員がベンチマークをする実績をつくったことでしょう。
立派でした。

三田社長のように、人本経営に触れて、これからはこれだと自ら行動に変えていける方は、
大いに実践してほしいと心から応援いたします。
しかし、実は、世の中には、自ら業績軸から幸せ軸へ、
社員へ伝えきることができる経営者は少ないのではないかとこれまでの経験上感じております。

どうすればよいのか。

そのために私ども人本社労士がいます。
社長自らが伝道師になる必要はない経営者として、
本気で業績軸から幸せ軸へ進んでいくという決意をしていただくことは大前提ですが、
そこから先、直接、社員にそのことを伝えていくことに、
どうにももどかしさや今ひとつ自信がもてないという経営者は
ことのほか多いのも実態なのではないかと存じます。
このことはここ数年で意識できたことです。

それまで、対前年比、売上、利益と言ってきた立場から、人を大切にするというマネジメントは、
頭でわかってはいても体が反応しきれないという状態です。

今や人本経営の実践で目覚ましい幸せ軸経営を展開し、
過去最高益という結果を出し続けている大阪の宮脇鋼管の宮脇健社長。
ご自身は10か月間、人本経営実践講座にわざわざ東京にまで通ってこられました。

これだ!と確信されているご様子はよく伝わってきました。
翌年は経営幹部を数名、同講座に送り込み、二人三脚で進めていこうとされていました。

それでも、いざご自身が社員の前に向かうと、何か伝えきれないという感覚をお持ちになり、
当方がいわばピンチヒッター的に全経営管理職に対して人本経営実践講座を10か月、
そして翌年は全社員に対して社風をよくする研修を5班に分けて実施させていただきました。

このように人本社労士が、幸せ軸への水先案内をさせていただくことで、
企業風土変革のエンジンになることが十分に可能です、
そして、自社らしく、幸せ軸を浸透させる経営人事の施策を矢継ぎ早に導入していただければ、
経営者が自らがエバンジェリストにならずとも変革の成功を導くことができます。

要は、経営者の決心が肝要です。あとは方法論の問題です。
そして、依然業績軸な人的資本経営のような言葉に惑わされることなく、
確実に幸せ軸へと歩みを進めていくことです。

人本経営の大切さは理解できるが、
トップとして自分が推進役になるのとどうもということであればお声がけください。
誠心誠意、その思いを実現できるようフルサポートいたしますことを誓います。

【お知らせ】――――――――――――――――――――
おかげさまで新SVC通信は、発刊1000号を迎えることができました。

これを契機に、さらに人を大切にする人本経営について
伝道していく使命を色濃くしていきたいと考えています。

つきましては、しばらくの猶予期間を経て
今後は以下の配信申し込みをしていただいている方限定で
配信させていただくことを予定しております。

バックナンバーも同時に限定化していく予定です。

まだ配信登録されていない方は、
これを機にご登録をしていただきますようお願いいたします。

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