第998号 人本経営の大切さは理解できたが、社員に伝えきれない経営者、必読

第998号 人本経営の大切さは理解できたが、社員に伝えきれない経営者、必読

人本経営の大切さは理解できたが、社員に伝えきれない経営者、必読

今、業績軸ではなく幸せ軸の経営に舵をきることが重要だと気づき感じているのに
変化をしようとしない経営者は、
まさに二宮尊徳が言うところの道徳なき経済であり罪悪だと言って差し支えないでしょう。

これまで160社、業績軸から幸せ軸へ企業風土を変革するお手伝いをさせていただきました。
成功している会社のパターンは、
経営者、経営陣が自ら引率して人本経営を体現していく努力をしてよくなっているケースと
当方が直接関与支援させていただき人本経営の道へ進んでいただいているケースに
大別できます。

人本経営実践の成功パターン

前者は、横浜のシティコミュニケーションズの三田大明社長に代表されますが、
この新SVC通信のメッセージで触発されてご自身が社長塾を開き
社員一人ひとりに向き合っていかれ
人を大切にする組織風土を確立されていかれました。

近年では毎月開催しているGCC(グッドカンパニークラブ)の参加者が成功事例に触れ、
そういうことかと見様見真似でマネジメントを幸せ軸に変えていき
社員のモチベーションを高めて結果としての業績を手にしている事例も増えてきています。

それまで業績軸べったりだったとしても、
すっと幸せ軸の経営について理解し
自らの行動変革を実行できる経営者は立派で素晴らしいことです。

一方、その大切さを知ったので頭ではわかるけれども、
自らが幸せ軸経営の陣頭指揮を執っても、
うまく伝わらないもどかしさを感じる経営者も少なくはありません。

内製化でなくとも人本経営は形づくれる

この度、その取り組みが書籍化された大阪のヘッズの暮松邦一社長もそうでした。
そして、同じく大阪の宮脇鋼管の宮脇健社長もまた
そのように感じておられるお一人でした。

宮脇社長は人本経営実践講座をわざわざ東京にまで通い10か月間学び、
そして、その後経営幹部にも同様の学ぶ機会を与え、
経営革新を図っていこうとされましたが、
人本経営を伝えきることに懸念をお持ちになられ、
SVCに手伝って欲しいということになり、
コロナ騒動の最中の2020年~2021年に
20数名の管理職の皆様に人本経営実践講座を受講していただきました。

10か月後の最終回では学ばれた管理職の方からは
このような成果報告が沢山されていました。

———-
・自分の意見を押し付けない
・やって見せて自らの行動で示す
・人のせいにしない、の3つの行動指針を決めました。

部員も最初は戸惑っていたが3ヶ月を過ぎたあたりから
課内ミーティング等で部員から活発に意見が出るように変わってきました。

小林先生の講座を受け、「幸せ軸の経営」と頭では理解していても
いざ、部内で仕事上で実践していくと
今までの利益至上主義の考え方が幾度となく邪魔しました。

しかし、上司と部下、部員同士の中で
以前より良い人間関係、信頼関係が出来てきていると感じ、
良い関係が出来てくると部員からも指示しなくても提案が出てきたり、
良い変化が出てきたりしました。

部内ミーティングや部員同士の打合せが以前よりも増えてきており、
手応えも感じていますので、
人本経営講座で得た学び、気づきをこのまま継続実践し、
より一層、部内の人間関係、信頼関係を高めていきたいと思います。

部門内で情報共有を今まで以上に密に取り、
今期目標達成できるように活かしていきたい
———-

そして、翌2022年には全社員(100数十名)に
社風をよくする研修を6か月間受けていただきました。

宮脇社長も受講者として参加していただき、
研修に前向きにむかい意識が高まっていく社員の様子を目の当たりにして、
「SVCさんに頼んでよかった」とおっしゃっていただき肩の荷が下りました。

同社の業績は、2021年3月期はコロナ禍でいったん落ち込んだものの
翌22年同期は売上高は125%、経常利益に至っては8千万円から6億円と
一桁変わるスーパーⅤ字回復を遂げ
直近の23年同期はさらに伸長し過去最高売上、利益を達成しています。

全員で人本経営を学び実践した嘘偽りのない結果です。
会社に埋没していた個々人が、急に大きな姿になって各自が協力し合い、
その結果、会社が動いているという光景が見えると語る宮脇社長。

経営者や経営幹部が人を大切にする組織づくりを率先できるならそれでよし、
もし少しでも苦手意識があるならば、
ぜひわれわれ人本社労士を頼りにしていただければと
進言させていただきます。

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