幸せを実現する実務 ～　実践編2.グランドプラン実行計画立案

前号よりつづく
ありたい姿を描いたら、具体的にどういうことをしていけばよいのか
「取組み課題」を定めるヤリタイガタリに
オフサイトミーティングを展開していきます。

オフサイトミーティングⅡ　ヤリタイガタリ

テーマ
ありたい姿をめざすための打ち手を定めたり、
目の前の障害を乗り越える課題を見つけたりすることに挑戦する。

ルール
1～5はオフサイトミーティング共通。

1 相手に関心をもって話をじっくり聴く
2 肩書・立場をはずす
3 自分の言葉で語る
4 正論で相手をやっつけない
5 結論を出すことを急がない
6 意見の違いもしっかり出し合う少数意見を大切にする
7 ありたい姿を意識する
8 やった方がいいレベルのことは放っておいて、
　「絶対やりたい」課題に集中する=「私がやる」という前提で話す

進め方
1. アイデアを出し合う
2. 出たアイデアの中から「これだ！」という候補を３つ選んで人気投票してみる
3. 投票してみて思ったことや感じたことを十分に意見交換する
　(特に得票数の少ないものについてはその少数意見にしっかり耳を傾ける)
4. ある程度意見交換したら、再び投票してみる
　(投票数を2票や1票に減らしてもよい。残り時間に応じて)
5. だんだんとアイデアを絞り、意見交換しながらときどき決をとって決めていく
6. もしも最後まで決まらない場合には状況が許せば次回に持ち越しにする。
　状況が許さない、あるいは議論をし尽したと判断できる場合には
　最後に「誰が決めたらよいか」を決めて、その人に一任する。

ゴールイメージ
顧客価値を高め、自分たちが納得できる課題も定まり、
行動に向けた事業計画をつくりあげていくこと

ヤリタイガタリの結果、
従来の事業領域とは大きく変化する計画が立案されてくることもありえます。
臆せずに、世の中へ新たな付加価値を創造していくことにやりがいを感じていきましょう。

それが実現した時、人本経営では重要な「有効供給」の実現につながっていきます。
ヤリタイガタリに参加したプロジェクトメンバーは、
対話の結果、導いたグランドプランを自身の職場にて
全員が理解できるように丁寧なコミュニケーションを図り、
賛同を得ることに尽力してください。

様々な疑問が出ることは考えられますが、
それも場合によっては職場でオフサイトミーティングをくり返しながら
納得度を高めていくようにマネジメントしていきましょう。

既存事業と新規事業のバランスを取りながら、年輪経営を進める

一朝一夕に状況は変化しないことは織り込みつつ、
グランドプランの実行を本気でコミットしていきましょう。

同時に、幸せ軸を導く、風土改革の取組みも前進させていきます。(以下、次号)

※オフサイトミーティングについては、
書籍「仕事の価値を高める会議 オフサイトミーティング」(スコラ・コンサルト)
を参照しています。

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