追悼　沖縄教育出版　川畑保夫さん

沖縄教育出版の川畑保夫さんが急逝されました。

このため先週11日にお別れの会が
那覇でしめやかに執り行われました。

74歳の若さで誠に残念でした。

人を大切にする経営の重要さに気づき始めた2009年に
初めて同社をベンチマークさせていただき、
その理念経営の見事さに感動感嘆感銘し、
人本経営伝道の初期に
大きく好影響を与えてくださった川畑さん。

あの柔らかな物腰といつまでも若い肉声、
そして鋭く物事の真髄を見抜く眼光、
本当に人間尊重の経営者として
日本を代表する方でした。

計4回、現地にベンチマークをさせていただき、
また当方主催の講演会にも、即答で応じてくださり、
熱演をしてくださいました。

川畑さんのおかげで、
自分の仕事に大いに自信がもてました。
いつも優しく接してくださり
本当にご縁に心より感謝申し上げます。

ひとこと御礼の言葉を届けたく、
すべてのスケジュールをリスケして、
那覇の祭壇の前にかしずいて参りました。

「やあ、よく来たね。人本経営頑張っているね」
と微笑みかけられた気がいたしました。

川畑さんは、たくさんの名言を残されました。

和道経営
もう時代は覇道（業績軸）でなく、
幸せ軸でいくことが王道、
そして、それを広げていく和道経営が大切なんだと説かれていました。

小さくともそこで働く全員が幸せになる経営をしている
沖縄教育出版のような会社が増えてほしいと
熱心に自慢の朝礼に
多くの経営者や経営幹部を迎入れていました。

参加者が、自分たちも人間尊重の経営をしていこうと変わっていくように、
ここ沖縄からタンポポの綿毛のように
日本全国、世界へ沖縄教育出版の魂が広がっていってほしい。
それをタンポポ経営ともおっしゃっていましたね。

確実に広がっています。そして、これからも広がり続けていきます。

感謝の反対は嫉妬
川畑さんに教わった言葉は、
今も社風をよくする研修で
たびたび使わせていただいています。

この言葉もその一つで、
とても印象に残る貴重な名言です。

「‘ありがとう’の反対は‘当たり前’、では‘感謝’の反対は？」

研修で参加者に尋ねると、なかなか正解を思いつきませんが、
正解は「嫉妬」。

嫉妬は全てを破壊する感情であると川畑さんは諭してくれました。

本当にそのとおりで、
感謝していると相手との関係の質はどんどん良くなっていきますが、
嫉妬していると相手との関係は永遠によくなっていきません。

感情は瞬間に沸き起こるので避けることはできません。
大事なことは嫉妬していると感じたら、
その感情を鎮めて嫉妬心をなくす思考と行動をしていけばよいのです。

この心構えがあるだけで幸福感が全く違ってきます。

『すみません』という言葉ではなく『ありがとうございます』で返答しよう。
これも素晴らしいサジェスチョンです。
エレベータの入り口でドアを［開］を押して待ってくれていた方に
「すみません」でなく「ありがとうございます」と声をかけるだけで
ものすごく豊かな気持ちになります。

逆の場合に「ありがとう」と言われたら、
この人、人間力高いなと感心していまいます。

目に見えない大切なことをわかりやすく言語化する天才でした。
川畑保夫さん、あなたのおかげで幸せになった人は数え切れません。
衷心より、ありがとうございました。
どうか安らかにお眠りください。合掌。

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