守りたい会社がある

昨年、管理職が全員で人本経営実践講座を受講し、
今年から、全社員に「社風をよくする研修」にて人本経営を学んでいる会社があります。

5班に分けて、大阪本社と埼玉にある関東工場で実施しています。
リーダーの皆さんが、先駆けて支援型リーダーシップを発揮して、
それぞれの職場で良好な人間関係を築いてこられたからでしょう。

参加している社員の方から多く、
「人本経営について理解が進んだ」という意見を多数いただきました。

研修参加後の感想も、前向きなものが多く、
こちらが感動してしまうものも少なくありません。

「会社が私たち社員を守ってくれているように、
社員の私たちも会社を守っていかないといけないと強く感じました」

とりわけ、こんなメッセージに触れると、人本経営伝導をさせていただく冥利に尽きます。
この先、この会社がどれほど輝きを増し、
関わる人々を幸せにしていくのだろうと期待に胸が膨らみます。

わたしは自信をもって、ここの社員の皆さんに告げました。

「そんじょ、そこらの大企業で働いているより、
人本経営を愚直に実践しようとしている中小企業で働いている皆さんの方が、
今の時代、よっぽど確実に幸せだと思います」

それは、生涯報酬は叶わないかもしれない。
けれど、一人ひとりが尊重されて、日々、役に立っている実感は何倍も得ていることだろう。

福利厚生施設は、大企業のそれに比べれば、大したことないかもしれない。
けれど、病気になったら、本当にみんなが心から心配してくれることだろう。

休日日数は法定ギリギリかもしれない。
けれど、家族とのかけがえのない時間を過ごすためにこれほど休暇が取りやすい職場もないだろう。

退職金は世間並かもしれない。
けれど、50歳になって希望退職を迫られる絶望的な不安に苛まれることはないだろう。

パワハラ相談窓口なんて有名無実になっているかもしれない。
けれど、自分がこの会社にいてもいなくても同じだなどという疎外感をもつ人は一人もいないだろう。

この会社の社員食堂には、
「幸せ軸のチーム創り」と記された経営理念ボードが掲げられています。

踏み外すことなく、前へ前へとこれからも進んでいきます。
昨年上期、コロナで業績は低迷しましたが、いま、Ⅴ字回復まっしぐらです。

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