第903号 注意喚起!外資系金融機関の低金利融資、助成話に留意
2021.8.2
注意喚起!外資系金融機関の低金利融資、助成話に留意
「日本を代表する企業「トヨタ」トップの豊田章男氏と我が国トップの菅義偉首相、
現在の両者の明暗はあまりにもはっきりとわかれている」
■世の中をよくしているのは政治家でなく人本経営者である
コロナ禍にあって業績絶好調なトヨタと
信頼失墜の菅政権を比較している記事が掲載されていました。
比較対象として適切なのかという疑問は残りますが、
リーダーのあり方としての優劣という点からは、たしかに考えさせられるところです。
かねてから、真に世の中をよくしているのは、
人を大切にする経営を真摯に実現しようと努力している経営者、
そして共感共鳴して働く人々とそれを支持するステークホルダーがいるからこそであって、
決して政治家のおかげではないという実感をもっています。
トヨタのように世に知られた存在でなくとも、人本経営を実践して関わる人々を幸せにして、
地域で愛の灯を照らし輝いている小さな企業が日本には、沢山存在しています。
人知れずとも、献身的に世のため人のために日夜活動している企業があるからこそ、
今日も日本は日本であり続けていられます。
北海道から沖縄まで、800社に及ぶ「いい会社」に学び続けてきて、
このことは本当に実感させられてきました。
まさしく、一灯照隅、万灯照国が人本の力で、確実に前進してきたからこそ、
今の日本をつくっているといって過言でないでしょう。
そして、そういう希望の灯をともしている大切な企業が、
ときに愚策な政治のせいで、打撃を被ることが、これまでにも往々にしてありましたし、
今もまた、繰り返されています。
仏の顔も三度まで、というのはまさしくです。
緊急事態宣言が4回目となったということは、明らかな失策です。
そして宣言後もますます状況は悪くなり、全国への拡大と延長という、
さらに悪い状況を招いています。
1年半以上という時が経ち、事態が収まるどころか、さらに悪化していく状況になったのは、
政府が判断を委ねていた感染症の専門家会議があてにならないということを意味しています。
企業経営において、1年半も結果が出せず、むしろ経営状況を悪化させる状況になったのなら、
その専門家は間違いなくお払い箱になります。
今のゼロコロナ思考でなく、すでに欧米ではウィズコロナに転換したように
政策転換をしていくべき段階にあることは明らかです。
■動き出した中小企業淘汰策
さすがにこのままでは飲食業を中心に、
事業継続が困難になる企業が続出してくるのは目に見えています。
このコロナ禍にあって、
今後の企業社会を大きく左右するのではないかと目されている法改正があったと
一部の識者が指摘し始めています。
ゴールドマン銀行免許取得で始まる、日本の中小企業“食い散らかし”
銀行法改正 恐怖の垂直統合モデル
銀行法が改正されたのです。
法律名に「新型コロナウイルス感染症等の影響による社会経済情勢の変化に対応して」
という文言まで入れて、出資上限を原則5%としてきた規制を緩め、
非上場の企業の株式であっても100%取得できるようにするという内容です。
そして、この法改正に呼応するかのように、
ゴールドマン・サックスが、日本国内で銀行業の営業免許を取得したというのです。
ゴールドマンといえば、以前にも指摘(860号・864号)した菅首相のブレーン、
デービット・アトキンソンの出身母体であります。透けるどころか意図が明白です。
日本の中小企業数を半減すべしと主張する同氏の具体的な実施政策として
銀行法改正が断行されたのです。コロナ対策という聞き応えのいい名目のもとに。
具体的な政策は年内にも出てきそうです。
今後、外資系金融機関が絡んで、
超低金利での融資あるいは助成制度という公的支援策が出てきたら、要注意です。
絶対に手を出してはなりません。
これについても人本経営に成功して
結果として健全な財務体質になっている会社は無借金経営ですから、
惑わされる心配はしておりませんが、念の為、警鐘を鳴らしておきます。
それにしても政治の世界がひどすぎます。
そろそろ声を上げていかないといけないかもしれません。
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