第895号 社労士としての集大成事業「志伝塾」始まる
2021.6.7
社労士としての集大成事業「志伝塾」始まる
人を大切にする経営を極め、確固たる「いい会社」をつくりあげた企業の経営者の多くは、
その後、自社のみならず、業界全体をよくしていくという行動をとっていると学ばせていただいております。
「自分さえよければよい」という利己の対極にある「世のため、人のために」という利他を
文字通り実践しているのです。
人本の人本たるところで、そうした行動に触れると、本当に素晴らしいなと感動しますし、
そうありたいと共感共鳴させていただくことしきりです。
起業して23年、恩師坂本光司先生に出会い
人本経営を世に広めることを社労士業の使命に据えて13年が経ちました。
ここまで試行錯誤の連続でありましたが、構築してきた「人本経営実践ノウハウ」は、
少なからず、触れていただいた経営者や社員の皆様に、
お役に立てていただけている実感をもてるようになりました。
もちろん人本経営は奥が深く、依然、道半ばで極めるなどという状態とは程遠いと重々認識しております。
しかしながら、時の流れは恐ろしく速く、還暦も過ぎ古希がものすごい足音で迫ってきています。
健康で仕事に精一杯打ち込める時間は限られていると、改めて思うとき、
お世話になった社労士業界に恩返しがしたいという気が心の内から湧いてきました。
不肖ながら、自分にできることは、
この素晴らしい仕事、人本経営の水先案内を自分だけのノウハウにとどめず、
多くの同業者が実践できるように後に繋げていくことではないかという結論に至りました。
志伝塾、開塾へ
5月24日、社労士4000名が参加しているFacebookのグループサイトで、
ここまでの思いを示し、人本経営を世に広げていくことに力を注いでいく意欲のある同志へ
後継者を養成する学び舎を開設することにしたので有志よ来たれ、と呼びかけました。
名は体を現します。学びの場はどのような名称にしようか、熟慮しました。
人本経営指導のノウハウやスキルを会得してもらうことはもちろんです。
そして、それは確実にこれから企業社会に必須のニーズとなり、
活躍する出身者を多く輩出していくことになると確信しております。
しかし、スキルだけでなく心ある社労士でなければ困ります。
師匠から身をもって入魂された、世のため人のための利他の精神、
これだけは守り伝承していかなければ意味がなくなると考え、
志を受け継いでいただくということを塾の精神の支柱に据えようと「志伝塾」と名付けました。
けっこう気に入っています（笑）
投稿後、Facebookには、「いいね！」がさっそく付き始めました。
正式に入塾を受け入れる前に、開塾の趣旨をしっかりと理解してもらおうと、
今月6回、オンラインでオープニングセミナーを開催することにしました。
セミナーは有料としましたが、予想を超えるペースで申込者が増えていきました。
Zoomによるオンラインで塾を運営していこうと企図しています。
オンラインなら会場のキャパシティは関係ないと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
ウェビナーというスタイルで主催者がほぼ一方的に配信するだけで、
参加者は何名くらい、どんな人が参加している全く分からないイベントが行われています。
これでは臨場感も、一体感もありません。リアルタイムで開催しているにもかかわらず、
ほぼ、アーカイブ動画を観ているのと同じ効果にしかなりません。
この1年でZoomオンラインでの講義を多用して至った結論があります。
ネット上であっても顔を見ながら双方向で講義をするに限るということです。
パソコンに全員の顔が映し出せる人数をオンラインでの定員にすると決めました。
機能的には49人まで表示できるようですが多すぎです。
10人前後が適当で多くても20人くらいでしょう。
志伝塾のように、心を伝えていく学びの場はその時間の一体感が大切と考え、
オープニングセミナーでは10名を定員としました。
たった2日で初回が定員になり、現在、2回目も満員御礼となっています。
意識の高い社労士が多いことに安堵し、うれしく感じております。
そして、先週末の6月4日、ついに志伝塾オープニングセミナーの初日を迎えました。
画面から参加者の期待感がびんびん伝わってきます。
私も気合を入れて一生懸命にタクトを振るいました。
途中、感極まっている様子の参加者の姿も認識しながら
本当にアッという間の2時間でした。
結果は、5名もの社労士が即日入塾を決意してくれました。伝わったと実感しました。
熱き心をもった同志のおかげで、社労士としての集大成と位置づけた「志伝塾」事業を全うしていける
という自信がますます深まりました。
これを読んでくださっている社労士の方へ、志伝塾オープニングセミナーに参加してみませんか。
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