第890号 成果発表!27人の管理者が学んだ人本経営
2021.4.26
成果発表!27人の管理者が学んだ人本経営
開講は2か月延期となり、ベンチマークに行く視察機会も完遂できていない状況ですが、史上初の単独企業で行った「人本経営実践講座」の講義が先週、修了しました。管理職27名が一気に参加しての実施という壮大な事業でした。
ここまで10か月にわたる9回の講義は、合計約40時間に及びました。参加率は96%という結果で、つまり、この会社では管理職全員で延べ1000時間以上、人本経営を学んでいただいたということになります。
最終回の講義では、受講者の成果発表で最後を締めくくります。
これまで東京で7期、大阪で6期開催してきた人本経営実践講座では、いろいろな会社から経営者や経営幹部の方が参加し、10か月間学んでいただいています。講座が終了する頃は、参加者同士は仲良くなり、絆感が増しています。その様子を見て、主催者としていつも感じていることがあります。それは「このメンバーで会社をつくったら凄いことになりそうだ」ということです。それをリアルに実現しているのが、冒頭で紹介した会社なのです。
■感動の成果発表
皆さんの発表をお聴きして、確実に相手を思いやる、人を尊重する企業文化が定着したという実感を抱きました。
その発表で多くの方が口にしていたのが「家族、家庭を大事にするようになった」ということでした。人本経営はいの一番に、「社員とその家族」の幸せ実現ですから、それは願ったり叶ったりという所でもある訳ですが、講座で特に家族に対する思いの大切さについて強調したということでもなかったので、少し意外な反応でした。「関係の質」を向上させる人本実践の場として、多くの参加者が家族に対して行動して手応えをつかんでいるという証だろうと嬉しくなりました。
次に多かったのが、部署内のメンバーとのコミュニケーション促進へリーダーとして取り組んだ結果、メンバーの自発性が高まってきているというものでした。
具体的には、次のような内容です。
「上司と部下、部員同士の中で以前より良い人間関係、信頼関係が出来てきていると感じ、良い関係が出来てくると部員からも指示しなくても提案が出てきたり、良い変化が出てきました。」
「今まで上から下への指示のみになっていたので、まずは相手の意見を傾聴し、相手を責めずに、実際にやって見せ、納得させる事がここ数ヶ月、実際に実践してきて手間でも非常に重要と感じています。」
「部内ミーティングや部員同士の打合せが以前よりも増えてきており、手応えも感じていますので、人本経営講座で得た学び、気づきをこのまま継続実践し、より一層、部内の人間関係、信頼関係を高めていきたい。」
管理ではなく、支援することが人本経営では重要で、支援型リーダーシップを皆さんに発揮してほしいと繰り返しお伝えしてきたことが現場で活かされているという達成感を得ました。
この会社、業績はV字回復中ですが、営業以外の間接部門でも「詳細なコミュニケーションが生まれ、結果、手戻りもなくなり、作業時間などは短縮され、効率よく業務生産性が向上したと感じています。」と目に見える効果を実感していただけていることが確認できました。
他にもたくさんの印象的なスピーチがありました。
「朝礼で下を向いている人がいなくなった。」
この言葉から、端的にこの会社の状態がよくなっているのだろうということが伝わってきました。朝いちばんからマインドセットできている社員が増えているに違いないと感心させられました。
そして、決定的だったのが、「自分の息子を将来、就職させたい」と発言する方が現れたことでした。聴いていた社長は、経営者としてどれほどの喜びを感じたことだろうかと、こちらも胸が熱くなってしまいました。
このように多くのリーダーたちが語っている言葉は、けっして、一日、二日の学びだけでは出てこないと思わせるものばかりでした。聴いているこちらも本当に幸せ感が高められました。
改めて人本経営は素晴らしいと心から思える有意義な一日となりました。感謝しかありません。
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