第837号 未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅶ 変化と決断
2020.4.30
未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅶ 変化と決断
(前号より続く)
■敗因⑥ 大艦巨砲主義へのこだわり(過去の成功体験)
⇒ 現況で考えると…
コロナ騒動がこの先どのくらいまで影響が及ぶのかは神のみぞ知るところです。ただ、大東亜戦争の時の戦況のように、徐々に状況が長引き、悪くなってきているのは事実でしょう。
3月いっぱい待てば何とかなるかもしれないと思っているうちに五輪は延期になり、プロ野球は4月下旬になっても開幕の日程すら決まっていません。
ここまでの状況をみていると、「GWが明けたら」が、6月いっぱいの辛抱、さらには「夏には」といっているうちに一年が経ってしまうということも可能性が高まってきていると言わざるを得ません。
ここは教訓を生かすしかありません。過去は戻ってこないとふまえて、変化をしていくことです。
テレワークなんて無理というのが社会の主流でしたが、zoomなどの発展により、思いのほか効果があるという成功事例が多くなってきました。
まさしく会社オフィスという戦艦に頼らずしても、オンラインという航空戦力で成果が出せる時代になってきたのです。
ここは変化をすべき時です。
植松電機の植松努さんを思い出し、「どーせ無理」で思考停止せず、「だったらこーしてみよう」とチャレンジをしていくのです。現時点では、「出来るかもしれない」と「駄目かもしれない」のどちらでもあります。しかし、出来るかもしれないと踏み出していく明日を重ねていくことでしか不可能を可能ににすることは出来ません。
いつかいつかといっているうちに、大砲が放てない戦艦大和が無用の長物になってしまったように、成果を出せず賃料というコストが出ていくオフィスを手放さなければならなくなることもありえるのです。
決断が重要です。
「そんなこと言ったって飲食店や工場ではテレワークなど無理」と思考停止していては、先の大戦で日本軍を死の淵へ追いやった頭の固い指導者の二の舞となります。
ここは考えるしかありません。
未来工業の山田昭男さんを思い出し、「常に考える」のです。自分たちの力で、今の世の中の困りごとを解決していくために、これまでのやり方に固執せず、ありとあらゆる可能性を考えて試行錯誤していくしかありません。
思考を停止して何もしないという行動をしていくこと、それがまさしく座して死を待つ状態です。
同業他社や似ている事業体での取り組みの情報収集に力を注いでください。
そして、うちでは無理と思わず、見様見真似でかまわないので行動していくことです。
TTP(徹底的にぱくる)がわが身を救います。
戦わずして餓死してはなりません。
(以下次号に続く)
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