第811号 最近の労働調査結果から読み解く人本経営

第811号 最近の労働調査結果から読み解く人本経営

最近の労働調査結果から読み解く人本経営

最近の労働調査から、今の時代を読み解き、自社の人本経営前進へ役立ていきましょう。

人手不足状態が続いているという記事。これからも生産年齢人口の減少は確定しているので、この傾向はずっと続きます。現時点で出来ていなくとも、「当社は幸せ軸での経営を展開している」「人を大切にする経営を目指す」「CHO チーフ・ハピネス・オフィサーを選任して社員の幸福度増進中」といった文言を求人広告に載せていくだけで、応募数が格段に増加することを人本経営指導先で確認しています。このご時世、それが実現できなければジリ貧決定です。本気で人本経営を実現していきましょう。

人手不足で悩んでいるはずなのに、高齢者雇用に積極的でない企業が多すぎではないでしょうか。新卒採用で十分な結果が出せていないなら、発想を変える時です。長年、人本経営を指導してきた東京の会社では、他社を定年退職してくる人材を積極的に受け入れています。大企業のOBの採用は思いのほか簡単に実現出来ます。そして、体力、気力に申し分のないオーバー65の新人社員たちは、それまでに培った人脈やノウハウを駆使して会社に多大な貢献をしています。それまでの会社では管理主体で、自分を捨てて仕事をしなければならなかったところ、新天地では人本ですから、支援され、素の自分でやらされ感なく仕事が出来るために極めてモチベーション高く働いています。ここに目をつけられれば「現代は人財の宝庫である」と世界観が変わります。60歳で定年なんて、いつまで昭和の時代の経営を続けていきますか?

若年労働者層の3人に1人が心の病とは、悲しいことです。貴重な労働力がさらにそがれている現実。もったいない損失です。一人ひとりの幸福度を高めていく人本経営の実現・成功の重要性を改めて認識させられる記事です。本気で人本経営を実現しきっていきましょう。

賃上げの世間相場とみていいでしょう。人本経営では、世間相場以上の賃金を支払っていることが、あり方の一つになりますので、賃金改定の際には、この額を確実に上回ることを実現していきましょう。倍くらいの引き上げをして、この調査結果を指し示せば、社員の皆さんも納得感が増すのではないでしょうか。そうしたことを丁寧にしていけば、会社はわれわれのことを考えてくれていると関係の質の上昇にもつながっていくはずです。

最近の労働調査結果の記事は、人本経営の必要性・重要性を感じさせるものばかりになってきていると改めて感じられます。悩んでもぶれずに、人を大切にする人本経営を愚直に前進させましょう。

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