第796号 日本サービス大賞応募受付開始、9月から

第796号 日本サービス大賞応募受付開始、9月から

日本サービス大賞応募受付開始、9月から

前号でご紹介した日本サービス大賞について深堀をいたします。

賞が誕生した背景は、「労働力喪失時代」にあって質の高いサービスを提供している企業が活躍していく社会をつくることが、これからの日本の活力活性化につながるという前提をもとに、革新的な優れたサービスを展開する企業を表彰しようという趣旨です。

 どんなサービスが表彰対象となりえるのか

委員長を務めている産業戦略研究所代表の村上輝康氏は、こう語られています。

 ○これまで注目していなかった顧客層に着目したサービス
 ○目の覚めるようなコンセプトを持つサービス
 ○従業員の創意を生かす仕組みをもったサービス
 ○果敢にデジタルに取り組むサービス
 ○一気に全国に広がり、さらに世界を狙うサービス

同賞は、2017年に創設され、2回受賞発表がされています。第1回の内閣総理大臣賞に輝いたクルーズトレイン「ななつ星in九州」。鉄道を輸送事業から感動を呼ぶサービス事業へ価値創造したことが評価されています。また、新幹線清掃サービスやヤクルトレディなども受賞しています。大企業から零細企業まで規模に関係なく表彰されています。

人本経営実践企業もサービスに関しては高質な事業を展開している事例は少なくなく、対象になるケースも多いのではないかと感じています。実際、ベンチマーク先としてこれまで取り上げてきた会社もすでに表彰がされています。

 島根電工…住まいのお助け隊
 ゆうの森…在宅医療によるへき地医療サービス
 王宮…道頓堀ホテル
 川越胃腸病院…人間尊重の医療サービス

上記で委員長が指摘しているようなサービスを実現できていると企業は、積極的に応募する価値があるのではないかと考えています。以下、応募要領を掲示します。募集はまもなく9月から。ぜひチャレンジしてみましょう。

 日本サービス大賞 応募要領(隔年表彰)

 ・賞の種類 内閣総理大臣賞、地方創生大臣賞、総務大臣賞、厚生労働大臣賞、
  農林水産大臣賞、経済産業大臣賞、国土交通大臣賞、JETRO理事長賞、優秀賞、審査員特別賞
 ・対象者 日本国内に拠点を置く事業者であれば、業種や事業の営利・非営利を問わず、
  製造業、農林水産業によるサービス事業も応募可能。
  現時点では自薦のみで他薦は受け付けられていません。
 ・審査基準 内容としくみが審査対象となります。
  今まで聞いたことも見たこともない革新性、そこまでやるかという優越性、
  サービスの受け手に新しい経験価値をもたらす顧客価値創造性、
  地域活性化につながる社会貢献性、長く愛される継続性といった点に
  きらりと光るサービスがあることが評価されます。
  また、現に顧客から得ている評価、満足度などの成果が目覚ましいことも必須です。
  さらに提供する社内体制に優れ社員の働きがいにも
  好影響や業界全体に波及できる取り組みをしていることは加点対象となっていきます。
 ・第3回日本サービス大賞 スケジュール
  応募受付期間 第一次書類提出 2019年9月2日(月)~10月31日(木)15時必着
  審査期間 2019年11月~
  結果発表 2020年秋
 ・実績 第1回 応募853件 選出31件 第2回 応募392件・選出18件

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