第792号 三歩進んで二歩下がる それでいい、それがいい
2019.7.16
三歩進んで二歩下がる それでいい、それがいい
「何のため」という問いかけが大切だと言ってきました。
何のために仕事をするのか・・・
本音を言うと「生活のため」ということが偽らざる理由として出てきます。
だから、きっと宝くじに億単位で当たったら、仕事に専念しなくなるだろう自分がいることも容易に想像できます。
それは自分が聖人君子などではなく、凡人の証だからだろうと感じます。
儲けている人、稼いでいる人をみると、すごいな、そうなりたいなと思います。
それでも、「稼ぐために」を優先して仕事をしたら、結果は出たとしても味気のない人生になってしまうだろうし、なにより自分が自分らしくなくなってしまうだろうという気がいたします。
社労士の仕事は労働紛争の解決ではなく、紛争が決しておきない健全な職場づくりに貢献していくためにあると、理念を定め直して歩いてきました。
そして、人本経営を伝え広めていくというミッションを得て、11年が経ち今日に至ります。
たくさんのご縁が紡がれ、昔よりいい仕事をこなすことができているという実感がもてるようになりました。
必要とされるなら、移動することは厭わず、遮二無二なって仕事をこなしているうち、気がつくと、活動している仕事の時間は、ほとんどが人本経営に関することになってきました。
生活はいまだ楽にはなってきていませんが(笑)、充実している日々は増えてきました。
でも、いつも必ず、いい結果が出るばかりではありません。
自分の力の至らなさに愕然とする時が訪れます。
鞭打つような言葉や言動に心が折れそうなときもあります。
けれど、この道の歩みを止めようという気にはさらさらなりません。
きっと、それは人本経営がホンモノだから、ぶれることがないのでしょう。
三歩進んで二歩下がる、そんな状態ですが、歩み続けていけば、一歩の前進は続いていきます。
それを繰り返していく、そのうちに景色も変わってくるのだろうと、まだ見ぬ世界が確かにあるという期待は強くもつことができます。
日進月歩、これが年輪となって重なっていくことでしか、大樹になっていく道はないという厳粛な事実の前には、四の五の言い訳していることは、なんの意味もないことだと悟らされます。
昨日より今日、確実によくなっていくなんて、凡人には、しょせんできやしない。
前進しようとしても、後退もあって、それでも懸命に生きていく姿勢を忘れずに、立ち向かっていくことならば、なんとか自分にもできそうです。木の年輪も決して等間隔ではありません。
三歩進んで二歩下がる。そうして与えられた使命を全うしていけば、天命に近づくのでしょうし、天運の恵みにもあやかることもあるのだと信じていこう。
今までも、その真理が働いていたから、今日も生かされている自分がいるのだということも真実だと理解できるから。
今日という、この時点は、「出来るかもしれない」と「だめかもしれない」のそのどちらでもあり、あいまいさでは一致している瞬間と教えてくれたのは植松電機の植松努さんでした。
だったら、どーせ無理と思わず、行動しようと励ましてくれています。
そういう考え方、生き方を知りえたことが、ありがたいことです。
人本経営は、時間がかかることなので、無理かもという悪魔のささやきがもたげやすくなりますが、前進しているじゃないですか、と天使の支えになっていこうと改めて決めました。
これからも私たちは、人本経営を実践していこうとする皆様に、ずぶぬれになっても水先案内という役目を果たし、熱烈に応援、支援をしていきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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