第765号 支援型リーダーシップに求められる10の基本行動 2

第765号 支援型リーダーシップに求められる10の基本行動 2

支援型リーダーシップに求められる10の基本行動 2

「常に考える」を経営理念に据えた未来工業。創業者であった故山田昭男氏から、生前に直接お話をお伺いいたしました。経営者は「どうやったら喜んで社員が仕事をしてくれるか」を常に考え続けてくことだと指摘されていました。その結果、やりがい、働きがいを増した社員は、お客様の仕事上の問題点を聞きだし、どんな些細なことでも常に考えて工夫を重ね、その要望に応え続けます。顧客は満足度を高め、未来工業でなくてはならないという関係性を築いていきました。関係の質を向上させるための具体的な行動を考えるのです。支援型リーダーシップの発揮の方向性としてこれ以上ない事例だと感じられます。

これまでに多くの企業で合意形成をはかる体験ワークを実施してきました。その結果、わずか40分の対話時間をつくるだけで、9割のケースで正解に近づくという実績を残してきました。ポイントは自身の主観にとらわれず、少数意見を大切にして考えの幅を広げ、視野を広く持つことです。普段の仕事では正解を明確に確認することは難しいのですが、仕事を進める際に十分に合意形成をはかって、皆が納得して行動していくことを習慣にしていきましょう。それが企業文化となったとき、業績向上という形で結果が目に見えてくるはずです。

支援型リーダーシップの肝といっていい行動です。相手のことを信頼しなければすべては始まりません。一人ひとりの人間の能力差などたかが知れています。多少の時間差や試行錯誤の多寡はあるかもしれませんが、メンバー全員、必ず達成してくれると信じて用いていきましょう。

させてみること、これもまた成長には欠くことができない行動です。この行動のポイントは、まずは失敗してもトラブルや重大な問題には至らない程度の事案から相手に任せていくことです。そして、任せた以上、そのプロセスであれこれ指示したり、いちいち確認したりせず、結果・結論を待つことです。そして、その結果・結論からまた未来に向けた対話を始めていきましょう。

マズローが提唱した欲求5段階説では、2番目に高次に位置づけられている行動です。そして、この段階があるから、その上位、自己実現が叶うとしています。自立自発的に主体を発揮して過去の自分史上、最高最大のパフォーマンスを実現するというのです。究極の4つの幸せにも「人に褒められること」ということが明確に入っています。チャレンジしていること、努力していること、成功したこと、失敗してもあきらめていないこと、などたくさん承認する場面は訪れます。その都度逃がさず声がけ承認をしていきましょう。

最後の10番目の行動となりました。人間が一人でできることなんて本当に僅かです。チームメンバーやたくさんの協力者、支援者のおかげで今日があることを常に忘れずに、日々、感謝の念を抱いていきましょう。それを忘れずにいることで、奢り高ぶりという邪念が起きなくなるでしょう。

 ~これからの時代、中小企業が生産性を上げるためには、
  “健康経営”が大きなカギとなることをご存じですか?~

小林も参加する「元気な会社を作るプロジェクト」が主催するセミナーです。
“健康経営”を提唱した平野治氏を招き、中小企業が生産性の向上を目指す“健康経営”とは何かを語ってもらい、“健康経営”に対する理解を深め、その実践を促します。
後半のリレー講演では、小林もお話をさせていただきます。
 
昨年の11月には横浜市で『健康経営認証』制度がスタートし、関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか?健康経営を知る絶好の機会です。みなさまのご来場をお待ちしております。

 日 時:2019年2月25日(月)13:30~16:30
 場 所:新横浜ホール AB会議室
 参加費:3000円

【予告】

2019年度『人本経営実践講座』 間もなく募集スタートします!

 ◎東京講座・・・2019年4月24日(水)開講
 ◎大阪講座・・・2019年4月27日(土)開講

このコンテンツの著作権は、株式会社シェアードバリュー・コーポレーション(以下SVC)に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、SVCの許諾が必要です。SVCの許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。


サービス一覧

講座日程一覧

お問い合わせ