第758号 【緊急情報】「健康経営」優良法人の認定を受けよう~11月30日まで!
2018.11.5
【緊急情報】「健康経営」優良法人の認定を受けよう~11月30日まで!
リクルートワークス研究所から衝撃の調査報告がありました。平成31年春卒業予定の大卒求人倍率は1.88倍と7年連続で上昇。従業員数が5千人以上の大手企業の有効求人倍率が0.37倍だったのに対し、300人未満の中小企業になると9.91倍に跳ね上がったということです。もちろんこの9.91倍は過去最高で、前年から3.46ポイントも上昇したというのです。いわゆる「売り手市場」というここ最近の傾向が、学生たちの大企業指向を増長させてしまっているようにみえます。大手企業(5千人以上)の求人倍率は0.37倍と低いままですから、希望通りの企業に就職できない学生は多いわけですが、人手不足常態化社会を懸念している準大企業(1千~4999人)が採用枠を広げ、学生たちが吸収されている格好になっているのです。あおりをうけた中小企業では、大卒の採用は10社に1社しか実現できなくなってきたのです。これは大変な時代になってきたと感じます。
しかし、人本経営を実践し、社風をよくして企業文化を輝かせている弊社のクライアント先では、従業員数は50人前後ですが、新卒は三桁単位でエントリーがあり、確実に価値観の合う新卒の採用を実現しています。この事実は、中小企業が今後持続可能性を高めていくには、人本経営に成功して「いい会社」をつくり込んでいかないことにはどうにもならないということを、改めて確信させてくれます。
■今がチャンス!!
そうはいっても、なかなか大変だと感じている会社も少なくないことでしょう。人を大切にする経営の実現を愚直に目指してほしいと願いますが、この異常な求人倍率に何か策はないかと思われている会社には、お勧めしたい手があります。それは、学生たちの目に留まるような「目印」をつけることです。『日本でいちばん大切にしたい会社大賞』や『ホワイト企業大賞』など、公に「いい会社」だと顕彰される制度を受賞することが一番ですが、それも時間がかかります。そこで、社会的に市民権を得てきた「健康経営」を実践している会社であるということを国や自治体から認証してもらうのです。
健康経営研究会によれば、「健康経営」とは「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても大きな成果が期待できる、との基盤に立ち、健康管理を経営的視点からとらえ、戦略的に実践すること」と定義されています。
現在、経済産業省では、健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標として「健康経営優良法人認定制度」をスタートさせています。そして、まさに今、『健康経営優良法人2019(中小規模法人部門)』の申請を受け付けているのです。
申請サイト:http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html
以下の基準をクリアしていれば認定される可能性があります。
・経営者自身が健康診断を毎年受信している。
・社員の定期検診が実質100%であるか受診することを勧奨している。
・健康増進計画を策定する。
・ワークライフバランスを推進させるような取組みをしている。
・受動喫煙対策をしている。
・退勤から出勤まで最低9時間の勤務時間のインターバルが取れている。
・日々ラジオ体操をしている。
・インフルエンザの予防接種の費用負担もしくは就業時間中の実施を許可している。
・労働安全衛生法を順守している。 (※他にもクリアできるポイントあり)
決して難しいレベルではありませんが、国から「健康経営」優良法人と認定されている中小企業となると、俄然学生たちの興味を引くことは確実でしょう。申請は今月いっぱいです。急ぎましょう!
【今週号の情報ソース】
・関西中小企業 新卒採用で“接近戦”就活ルール廃止で
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181027-00000531-san-bus_all
・【大卒求人倍率1.88倍】 倍率7年連続上昇、38.1万人未充足
中小企業は過去最高の9.91倍となり、採用難が加速
http://www.works-i.com/surveys/graduate.html
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