第695号 人本経営に成功する方法論2 ビジョンを明らかにし実現指針をつくる
2017.7.31
人本経営に成功する方法論2
ビジョンを明らかにし実現指針をつくる
前号でふれた経営幹部との同志的結びつきが果たせたのち、共に幸せな人生を過ごしていくために、どのような会社にしていきたいかという対話を社員と開始していきましょう。
この際、ビジョンを示していくことが求められます。
四国管財のビジョンはとても参考になりますので掲示いたします。
● 夢が実現できる会社
● お客様に尊敬される会社
● 地元で働いていて胸を張れる会社
● 異業種から尊敬される会社
● 同業者に気を使わなくてよい会社
● 他社が真似できない技術を持った会社
● お客様を選べる会社
● 優しさの中に厳しさがある会社
● 入社するのが難しい会社
● 老後を安心できる会社
● 社長や上司と気軽に話せる会社
● 他人を元気にできる会社
● 家族が安心できる会社
● 家族や知人に勧めてもらいたい会社
● やる気のある障害を持った方が違和感なく働ける会社
● 社員さんが持ち家を持てる会社
● 定年後(65歳)でも働ける会社
● 退職後も関れる会社
● 死ぬ時この会社に勤めて良かったと思われる会社
実際に社員一人一人がそう感じるとなったら確実に素晴らしい会社になるだろうということが直截的に伝わってきます。これを土台にしてわが社ではどのようなビジョンを掲げていくか、まず経営者と経営幹部で意見交換をし、わが社としてのビジョンができたら、社員へこれからこのような会社づくりを目指していきたいと考えていると伝えていきます。そして、さらに社員の側からも追加でこんな会社にしていきたいというアイデアを出してほしいと働きかけを行います。
社員からの意見を集約して、将来実現したいわが社のビジョンをまとめます。そして実現していくために日々仕事をしていくうえで、どのような考え方や行動が求められるかを落とし込んでいきます。価値観、行動規範を示していくのです。
四国管財では15のベーシックが定められています。
やはり、「常に笑顔」「挨拶の実践」などいわゆる利他的な行動規範や人間力を向上させていく内容は不可欠で示されています。
そして「前向きな取組み」では、『新たな一歩、更なる一歩を踏み出すのはしんどい事であり、出来ないと諦めがちですが、やろうと思えば手段は100万通りあります。やらない理由を考えるのではなく前向きに考え取り組みましょう』と掲げられています。
また「自分のために仕事する」として『同時多発テロで旅客機に搭乗され、犠牲になられた方は自分の命があとわずかなことを確信した時、愛する人に最後のメッセージを残しました。自分にとって一番大切な人(事)を再認識し、そのために仕事に取り組みましょう。』とされています。
日々触れて行動喚起が促されるような内容がベストです。いい事例を参考にして、毎日前進ができるような規範を掲げていきましょう。
このコンテンツの著作権は、株式会社シェアードバリュー・コーポレーション(以下SVC)に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、SVCの許諾が必要です。SVCの許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。