第680号 顕彰事業の研究5・6 働きやすく生産性の高い企業・職場表彰/くるみん認定・プラチナくるみん認定
2017.4.10
顕彰事業の研究5・6
働きやすく生産性の高い企業・職場表彰/くるみん認定・プラチナくるみん認定
【顕彰事業の研究5】 働きやすく生産性の高い企業・職場表彰
※表5参照
<制度の特長と受賞のための方法論>
2016年に新設された表彰制度。働き方改革に成功した企業を世に知らしめるために創設された顕彰制度といえそうです。日本生産性本部に事務委託がされています。
大企業部門と中小企業部門(労働者300人以下)に分かれて表彰されます。労働者一人ひとりの労働生産性向上の取り組みが図られていることと同時に、魅力ある職場づくり(雇用管理の改善)が実現している企業、職場(事業部・事業所)が対象となります。なお、取り組みについては「生産性運動の三原則(①雇用の維持拡大、②労使の協力と協議、③成果の公正な分配)」の理念を踏まえていることが前提となります。
応募書類は取り組みについてかなり詳細な記載が必要となっており、半端な取り組みではとても応募にまでたどり着けない内容となっています。
これから本気で働き方改革を目指そうとしている企業であれば、応募書類の内容をメルクマールにして進めていく価値はあると考えます。
[特設サイト]http://koyoukanri.mhlw.go.jp/
【顕彰事業の研究6】 くるみん認定・プラチナくるみん認定
※表6参照
<制度の特長と受賞のための方法論>
一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことで「子育てサポート企業」としてくるみん認定を受けることができます。平成27年4月1日より、くるみん認定を既に受け、相当程度両立支援の制度の導入や利用が進み、高い水準の取り組みを行っている企業を評価しつつ、継続的な取り組みを促進するため、新たにプラチナくるみん認定がはじまりました。お互い様の企業文化があれば取得はそう困難ではないでしょう。
くるみんマークは仕事と家庭の両立を支援する会社であるということを表すシンボルマークとしてかなり定着しています。学生・求職者に、働きやすい会社の指標の一つとして認識されつつあります。ただ、例の過労自殺事件を起こした某企業も取得しており(その後返上)、基準が今年から厳格化されました。
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