第668号 未来工業 故山田昭男氏に学ぶ「残業ゼロ」哲学

第668号 未来工業 故山田昭男氏に学ぶ「残業ゼロ」哲学

未来工業 山田昭男氏に学ぶ「残業ゼロ」哲学

働き方改革で最大の焦点とされている長時間労働の是正。

これに成功するためには、哲学が必要だと感じさせられています。残業禁止を貫き日本でいちばん労働時間が短いけれど、際立った生産性を誇る未来工業。創業者の故山田昭男さんの残業に対する考え方は、今、働き方改革を推進させようとしている多くの会社に大いに参考になります。

当たり前の大前提ですが、残業をするということは割増手当の支払いが必要になるということです。つまり、コストUPすることになります。残業すればするほど利益が圧迫されることになるのです。長時間労働を前提としている日本企業が先進国の中で生産性が低いというのは、ここに大きな問題が内在しています。これからは端から残業なしを前提にした経営の実現を絶対基準にしていくことでしょう。そのことについてこのようにも語られています。

このうえなく明快です。残業をしない前提で持続可能な経営計画をしていかなければ話にならないと一刀両断です。シンプルですが、こう発想して事業計画を立てている経営者はそうは多くないのではないでしょうか。しかし、ぜひチャレンジすべきテーマでしょう。残業がない会社というのはどういう状態か、お客様との関係、社内の体制、取引先との関係、あらゆるあり方について再考させられるはずです。それが知恵を絞るということではないでしょうか。また、こうも語られています。

これまた考えさせられます。きわめて本質的な投げかけです。人として尊重される働き方が何より重要で、それを重んじるからこそ残業という発想がなくなるということを示唆されています。某広告代理店は肝に銘じるべき言質であると感じてしまいます。そして、どうすれば残業がなくなっていくかということについてはこう述べられています。

社員の不満や不安を聞き出して、解決していくための知恵を出して実行していく、これで残業がなくなると指摘されています。信じて活動してみてはいかがでしょうか。

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