第930号 変わる大企業、今、人本経営企業が主役になる好機到来
2022.2.28
変わる大企業、今、人本経営企業が主役になる好機到来
「人的資本経営」というワードが注目され、
大企業での関連の取り組みが紹介されることが多くなってきました。
SOMPOホールディングスの人的資本経営の取り組みが紹介されています。
人的資本経営の一環として、グループ企業の全社員約7万4000人に向けて、
「MYパーパス」関連施策を展開中だということです。
SOMPOホールディングスにおけるMYパーパスとは
「自らを突き動かすようなパッションや想い」のこと。
社員それぞれが持っている、やりがい、やる気、使命感の源泉となる要素であり、
これを社員本人が自らを掘り下げて特定し、言語化したものを指すとしています。
これは、なかなかすごい取り組みだと評価できます。
社員一人ひとりに向き合い、自分は何のために生まれ、
どんなことで生きがいを感じて、何のために仕事をするのか、
極めて根源的な問いかけを行い、社員の内発的動機を引き出す取り組みです。
それを上司が支援するために、1on1の対話促進をはかり、
組織的には「タウンミーティング」と呼ばれている、
おそらく確実にオフサイトミーティングで目指す「新しい価値を生み出す」ことを企図したと
同レベルの展開がされていると感じました。
取り組みに対して、社員たちの感想も掲げられています(本文下部)。
社風をよくする研修を受講した社員が口にするような感想と寸分違わぬ感想をもちました。
本気度が伝わってくるCEOの発言
この取り組みについては、90%以上の社員が前向きな反応を示したといい、
エンゲージメントを高くすることへの相関も確認できたということです。
グループCEOの櫻田謙悟氏は、
「あなたの人生のパーパスを実現する場として、この会社を使ってほしい」と語っています。
一人ひとりの社員の人生を価値のあるものにしていきたいという本気度が伝わってきます。
大企業は、気づくと早いなと感じざるを得ません。
資本家のためではなく、関わるステークホルダーの幸せ増進、増大のために、
それをまず社員第一に実現していくように、
人的資本経営の取り組みが、正しく大企業に広がっていくのなら、
これからわが国は画期的に変わっていくかもしれないという予感が漂ってきました。
図体がでかい分大企業での浸透は時間かかります。そこが中小企業の有利さです。
いち早く人本経営に取り組み、成功させ、
大企業が見本にしたくなるような会社づくりをして突き抜けていく存在になることは、
今、確実に時代のリーディングカンパニーとなることを意味します。
人本経営者の皆さん、本当に時代は真正面にやってきました。
自信をもって、わが社の人本経営を世に発信していきましょう! !
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