第984号 幸せを実現する実務 ~ 実践編1.グランドプラン構築

第984号 幸せを実現する実務 ~ 実践編1.グランドプラン構築

幸せを実現する実務 ~ 実践編1.グランドプラン構築

前提条件として、社員の幸福充足度は普通以上であり、
経営幹部ならびに幹部候補は、
幸せ軸の人本経営についての基礎知識があることとします。

1)労働者、業者の健康の増進増大

1 このために長時間労働状態を放置せず
 原則8時間で昨年よりも事業が成長できる経営計画を練ること

2)報酬を年齢の15倍の年収を支払うよう賃金体系を整えること
1 その状態を実現するためには、どのような事業構造が必要であるか、
 真摯に向き合い経営計画を練ること

まずは、上記のありたい未来の姿を実現していくためのアプローチです。
経営者はもちろん、経営幹部ならびに次世代リーダークラスに対して、
この2大テーマを語り合い、今後、わが社が目指す方向を探っていきたいので、
そのための会合に参加する意思があるかどうかを尋ね、
自ら参加したいというメンバーを募ります。

公募で一定人数(5名程度)が集えば
そのメンバーを中心にプロジェクトを編成していきます。
万一、立候補者が想定より少ない結果になった場合には、
選抜してチーム編成をしていきます。

オフサイトミーティングの手法を取り入れる

プロジェクトでの話し合いは、
オフサイトミーティングのルールや手法に則って進めていきます。

なお、オフサイトミーティングについては、
書籍「仕事の価値を高める会議 オフサイトミーティング」(スコラ・コンサルト)を
参照しています。

オフサイトミーティングⅠ アリタイガタリ

テーマ
未来の世界を念頭におきながら、そのとき自分たちの組織がどうなっていたいか話し合う

ルール
1 相手に関心をもって話をじっくり聴く
2 肩書・立場をはずす
3 自分の言葉で語る
4 正論で相手をやっつけない
5 結論を出すことを急がない
6 「正しいかどうか」でなく「どうしたいか」の視点を重視する
7 「できるかどうか」でなく「必要かどうか」で対話を進める
8 意見の違いもしっかり出し合う

進め方
1. 「どうあるべきか」ではなく「どうありたいのか」でという自分たちの意見を考えてみる
2. 付箋にどんどんアイデアを書いていく
3. 出てきた意見を、ありたい姿に向かって、それらの意見を統合していく
4. 問題意識を探る~「この意見の真意ってどういうところにあるの?」
5. 意志を明確にして共通項を見つけ、ありたい姿を浮かび上がらせる

ゴールイメージ
「こうしたい」と思える共通のありたい姿が描けること

上記のアリタイガタリの要領にそって、
オフサイトミーティングを必要に応じて回数を重ねて対話をしていきます。
概ね5年後にたどり着いていたい
ありたい姿が描ければ目標達成となります。

「こうしたい」と思えるありたい姿がみえてきたら、
では具体的にどういうことをしていけばよいのかを考えてみる
ヤリタイガタリにオフサイトミーティングを展開していきます。
(以下、次号)

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