第859号 ついに実現、オンラインベンチマークツアー

第859号 ついに実現、オンラインベンチマークツアー

ついに実現、オンラインベンチマークツアー


コロナ禍で、皆様をいい会社にお連れしてベンチマークをしていただく仕事がストップしております。

いい会社が醸し出す独特の居心地のよい空気感に触れることで意気が上がり、人を大切にする経営の実現に向けて思いのあふれる経営者の語りに心打たれ、そして、そこで働く社員の幸せそうな表情やトークに感嘆し、やはりいい会社をつくっていくことは何より大切なことだと帰路にモチベーションがこれ以上ないくらいに高められる素晴らしい時間…。人本経営の格好の伝道の場づくりができず地団駄を踏む日々でした。

9月7日~8日は、2020年度の四国・島根の人本経営実践講座が合同で神奈川県のいい会社をベンチマークするツアーが組まれていました。コロナの影響でどちらの地域も講座自体が開催中止となり、予定していた4社の企業視察もご破算となり、とても残念な思いでキャンセルのお願いをしていたところ、視察先の1社であるアクロクエストテクノロジーさんから、「オンラインで実施してはどうでしょうか?」とご提案をいただきました。

■SVC史上初のオンラインベンチマークツアーの開催

ありがたいお申し出でしたが、リアルに現場の空気感を体感してこそベンチマークの醍醐味があると思い、「お願いします」と即答はできませんでした。しかし、アクロさんでは、すでにほぼリモートワークで業務を回していて、問題どころかメリットを享受していることも多いということで、ここはお言葉に甘えてチャレンジしてみようと、初のオンラインベンチマークツアーの開催と相成りました。

9月7日の16時~18時で実施することにして参加者を募ったところ、北海道、富山、大阪、四国、そして首都圏から10名を超える方にお集まりいただきました。参加者には事前に、同社の見どころ・学びどころをパワーポイント資料にまとめ、それを解説した映像をYouTubeで限定配信し、事前学習をしていただきました。リアルのツアーでは移動中のバス車内で視察企業の事前勉強をして現地に臨みます。期待感が増す効果がありますが、オンラインでも同じ効用を期しました。

当日は、Zoomでアクセスをしていただきました。参加者は、自宅やオフィスなど思い思いの場所からネット上に参集となりました。

いつもお話をしてくださるタマさんこと新免玲子副社長と、適切なコーディネートをされる右腕の鈴木達夫さんの名コンビがZoom画面に登場し、ベンチマークが始まりました。

まず、参加者に自己紹介と一人一言期待することをコメントしていただきました。そして、タマさんのお話へ。今回は特に、リモートワークをどのように実践しているかということについて時間を割いてくださるようにお願いをしておりましたので、最新の実体験に基づく、極めて有益な情報を共有することができました。途中から社員の白井智子さんにもご参加いただき、場はとても盛り上がっていきました。本当に楽しそうな白井さんの対応が印象的でした。参加者からの質疑も途切れることなく、あっという間に予定時間が経過していきました。リアルでは帰路のバス車内で行っている感想と気づきのスピーチを、最後に全員にしていただき、アクロの皆様にも聞いていただきました。

■充分な感動が得られる結果に

ライブに比べて感動の度合いは落ちるのではないかと慮っておりましたが、杞憂に終わり、ほぼ遜色ない実感を得ました。いい会社としての魅力が心に伝わってくること、何を大切にしていけばよいか、そして、参加したことによって湧き上がってくるモチベーション、申し分ない結果となりました。参加者の満足度も高く、コロナ禍が続くのであれば、継続して企画を開催していく価値が十二分にあると感じました。

アクロさんがリモートワークになっても関係の質を高次元でキープされている理由がよくわかりました。一つは、ランチやイベントなどオンラインで社員同士がつながる機会を頻繁につくっていることでした。そして、ここまでに培ってきた社風が効いているということです。同社は各人の給与までMAと呼ばれる全体会議で決めるほど、とことん話し合いが行われています。そのことについてタマさんは「それは一人一人の存在を無視しないため。アクロの企業文化、暗黙のポリシー。」だといい、話し合いを大切にするけれど、「指摘ばかりでなく、相手が成長できるポイントをみつける優しさがあることがアクロの自慢。そのために教育のいちばんのプライオリティは、なんといっても人間力の涵養においている。」ときっぱり明言されていました。

トップ(自分)の逃げが会社をダメにすると、コロナ禍で沈みがちになるところ、参加者に強烈なエールを届けていただき、参加者全員、背筋がピンとなってZoomから退室するのでした。大感謝です。

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