Achievements実績・お客様紹介

株式会社テクニカ 様2016年から人本経営を実践

株式会社テクニカ 様
  • 代表取締役
  • 松本 行弘 様
株式会社テクニカ
  • 株式会社テクニカ
  • 国内トップクラスのスキューバダイビングスクールとして知られる「パパラギダイビングスクール」を運営。スキューバダイビング講習や国内外ツアー、ダイビング関連器材の販売を手がけ、沖縄・グアムを含めて国内外に13店舗を展開中です。 1986年創業。従業員数47名(2025年1月現在)。本社:神奈川県藤沢市。
  • https://www.papalagi.co.jp/

人本経営との出合い

当時、企画部部長だった私は、突然先代から承継の話を持ちかけられました。想定外の社長就任となりましたが、経営者としての軸がないために迷う日々でした。そんなときに経営者仲間の一人から (株)SVCの小林秀司先生のことを教えてもらい、その日のうちに小林先生の著書を入手し、読みました。「みんなで幸せになる」と承継を決意した私の想いと一致し、すぐに(株)SVCの「人本経営実践講座」の体験に参加申し込みをしました。

経営トップ・経営幹部に聞く

松本社長にお話を伺いました

多様性・柔軟性のある社風に進化 お客様から一層愛されるスクールへ

Q

経営理念がユニークです。松本社長が策定されたのでしょうか?

スタッフとお客様のつながりを大切にしたい

松本社長:

経営理念「碧い地球を舞台に とびきりの笑顔と感動で 人と人との絆をつくります」は私が社長就任後に策定しました。 「碧い」は、グアム店にいた頃に見ていた海の色で、宇宙から見た地球のイメージです。主要事業はダイビングスクールの運営ですが、将来スタッフが育ったときに、海ではおさまらなくなるだろうと考えて「地球」を選びました。 また、ダイビングを通じてお客様の人生を豊かにしたい、スタッフとお客様のつながりを大事にしたいという想いと、バーチャルではなく、同じ場所で同じ時間を共有する機会の提供を大切にしたいと考えて「人と人との絆」を掲げました。

Q

なぜ人本経営を実践しようと決意できたのでしょうか?

社員を幸せにできると知った喜びが原動力

松本社長:

私たちの事業は、ダイビングを通してお客様に「ありがとう」と言っていただくことができ、努力によってお客様に幸せな時間を提供できるため、社員の心の芯は幸せに満たされやすい仕事です。しかし、経営者として社員をどう幸せにできるのか。それが明確ではなかった私にとって「幸せ軸」の人本経営は確かな答えであり、実践に迷いはありませんでした。 SVCの「人本経営実践講座」は毎回楽しく、ワクワクしました。「自分は社員たちを幸せにできる立場になったんだ」と、経営者になった自分をポジティブに捉えることもできました。 さらに、講座後の懇親会で経営者の皆さんと出会ったことで、人本経営の実践に自信を得ました。世の中には自分の資産形成のために会社経営をする人もいますが、人本経営の学びを通じて出会った経営者の皆さんは「どうやって社員を幸せにするか」を常に考えていらっしゃる。経営者としての自分の居場所は「ここだ」と思いました。

Q

松本社長主導で、どのように人本経営を浸透させていきましたか?

経営陣が腹落ちするのを待ち、諦めず伝え続けた

松本社長:

小林先生の講義を聞いて心を動かされた私は、そのまま会社に持ち帰り、経営陣を前に「人本経営をする」と宣言しました。 しかし、最初はまったく響きませんでした。いくら話をしても、小林先生の言葉の何分の一も経営陣に伝わらない。突然の社長就任で実績がなく、経営者として実力も伴っていない私の言葉に、全員が納得できるはずがありません。 「人本経営って建前ですよね」と言われ、少しトーンを下げました。「ここで押しても争いになるだけだ」と考えたからです。私自身も経験がありますが、どんなに教わっても、自分で腹に落ちないと考えを変えるのは難しい。腹落ちのタイミングを待ちました。 待っている間も諦めずに発信を続けました。「こんな会社にしたい」という私の想いや小林先生から学んだことをコツコツと伝えるうちに、2年ほどすると経営陣も共感してくれるようになり、社内に浸透していきました。

Q

SVCのどんな点を評価いただいているのでしょうか。

学びはそのまま取組に反映。社労士としての信頼も

松本社長:

SVCの「人本経営実践講座」で学んだことは、すぐに社内の活動や取り組みに生かせるのが魅力です。当社の社員が直接小林先生から指導をいただくことはないのですが、社内の取り組みの数々に小林先生の教えが反映されています。 直接小林先生に助けていただいたのはコロナ禍です。小林先生は社労士でもあるので、新型コロナウイルス感染症関連の助成金・支援金の申請にあたって力を貸してくださいました。 小林先生の活動は素晴らしく、私も人本経営を世の中に広げるお手伝いをしたいと考えていました。そんな折、小林先生から打診を受け、グッドカンパニークラブ:GCC(GOOD COMPANY CLUB)東京に共同発起人として関わることを決めました。人本経営について共に学び、実践を目指すコミュニティで、大阪ではすでに(株)ヘッズの暮松邦一社長が小林先生と運営されており、それに続こうと2024年1月にGCC東京が始動しました。小林先生への恩返しでもあります。

Q

人本経営の実践により、会社にどんな変化がありましたか。

社風、採用・育成が変化、スタッフの層が厚くなった

松本社長:

当社の強みはスタッフです。以前はスタッフ個々人にファンがいるイメージでしたが、今はお客様がパパラギのファンになってくださったという印象です。コロナ禍で活動ができないなかSNSで「パパラギのスタッフが大好きです。早く一緒に潜りたい」といった声をあげてくださるお客様もいらっしゃいました。コロナ禍で苦しい時期もありましたが、人本経営でさらにスタッフの強みを生かすことができ、非常事態宣言後にもV字回復をしました。 スタッフの成長も目覚ましいです。例えば、何か問題が発生した場合にマイナス面に目を向けるのではなく、「だったら次はこうしよう」とプラス面に意識を向け、みんなで議論できるようになりました。 また、それぞれがダイビングのインストラクター像を強く持っているため、以前は自分の像と異なるタイプの人を受け入れがたい空気がありましたが、ここもすっかり変わりました。多様性が受け入れられるようになり、柔軟にチームワークが醸成されて、個人に合わせて先輩が指導するといったことが自然にできるようになっています。 多様性を受け入れる社風になったことで、採用も変わりました。さまざまな人を採用・育成するようになり、当社の強みであるスタッフの層が厚くなっています。スタッフの成長によって会社が成長するのだと実感しています。

将来展望

松本社長にお話を伺いました

経営トップが語る夢
テクニカが描く将来展望

テクニカが描く将来展望

スタッフの夢を叶えられる企業を目指す

私が目指すのは、まず継続する会社であること。そして、安心して働ける環境下で、スタッフの夢を叶えられる会社になることです。ダイビングの事業に限定せず、みんなで夢を叶えられる会社になれば、経営者としてこれほどうれしいことはありません。

現在、承継の準備として「社長アカデミー」を開講し、私が伴走しながら次の経営者育成に努めています。私自身が突然の承継で苦労したため、そうした経験はさせたくないという思いがあります。「社長アカデミー」では、候補生が志高く学んでくれています。

GCC東京を通じて「人本経営」を広めたい

小林先生と共にGCC東京を運営する私にとって、当コミュニティの運営も将来展望のひとつです。毎回多くの経営者の皆さんと知り合うことができ、私も楽しんでいます。人本経営を実践されている経営者は皆、良いお顔をされています。そんな皆さんと小林先生と共に、人本経営を世の中にもっと広げていきたい。 小林先生にとって経営学会会長の坂本光司先生が「師」であるように、私にとって小林先生は「師」です。師に恥じない経営者、人間でありたいと思っています。

SVCからのメッセージ

株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

お客様に「残したい」と思われる会社

パパラギさんの凄いところは、社員の8割が元お客様という点。趣味のダイビングということを仕事に出来るという特異性はあるものの、社員となりたいかと問われれば、その職場が幸せそうでなければ、絶対にYESとはならないでしょう。 あのコロナ禍は、同社にも襲いかかり、当時、ダイビングスクールも営業停止を余儀なくされています。松本行弘社長は、即座に「パートさんを含めた社員全員に100%の給与支給を行うこと決意し、役員からも賛同を得ます。そして、社員たちに「全員の雇用は守る」と宣言。人本経営を実践している経営者は、けっして使用者ではなく、自らを社員の代表者すなわち、社長とは社員長だと考えて行動しているが特長です。そこで働いている社員ならば、コロナ禍といった危機に放り出されずに、雇用を守ってほしいと誰もが願うことでしょう。 だから、社員代表である経営者自らが「誰もリストラしない」といの一番に宣言出来るのです。心から安心した社員たちは、攻めの休業を合言葉に、普段は出来なかったダイビングの周辺知識を徹底的に学び、お客様へ情報発信していきました。休業明け、廃業するショップもある中、パパラギの月次の新規客集客実績は驚異のⅤ字回復を遂げています。 常日頃から大事にしていた「この会社、この店が⼤好き。だから、絶対に無くならせない!」とお客様に「残したい」と思われる会社になろうという思いが危機的状況下に実現していたことが見事でした。

株式会社 シェアードバリュー・コーポレーション

代表取締役 小林 秀司

導入いただいているSVCのサービスとその活用方法

人本経営実践講座

人本経営実践講座とは

「幸せ軸」の人本経営を正しく理解し、実践いただくための学びの場です。

講座での学びが浸透している実感 スタッフの言動も変化

導入概要

  • ・2016年に初めて社長が受講
受講で得た学び

人本経営に出合う前に私が作った経営指針は「スタッフが意気揚々と張り切って仕事ができる会社にしたい」で、社内でも言葉にしていました。 しかし「人本経営実践講座」の受講後は、「日本一社員幸福度の高いダイビングショップにする」という言葉へ変わりました。私自身の考え方・行動が変化し、「幸せ軸」を追求する経営になりました。 社内の取り組みの数々に「人本経営実践講座」での学びが生きています。例えば、「パパラギスタンダード」として、「人間力」「プロ力」「仕事力」の3つのカテゴリーでクレドを作り、「いいものができた」と納得して、小林先生にも見ていただきました。 ところが数年後、「人本経営実践講座」のテキストを読み返していたときに上記の3つの言葉が書いてあったのです。「人本経営実践講座」での学びは自分の体の一部になり、それが必要な時に出てくることがわかりました。

社内の変化や社員の成長

「人本経営実践講座」で得た学びを、会議や学習会を通して社内で語り続けることで、私の言葉をスタッフも使うようになり、それに付随して考え方も変化していきました。 例えば「『パパラギに出会う前と後では、人生が変わった』とスタッフやお客様に言ってもらえたら、こんなに嬉しいことはないとよく語っています。そのおかげか、若いスタッフにとっては自分の祖父母と同じ位の年齢のお客様からも「パパラギに出会って楽しい人生を過ごせた」というお言葉をいただいています。

いい会社視察ツアー

いい会社視察ツアーとは

SVCが厳選した人本経営の実践企業数社を1泊2日で視察するツアー。人を大切にする先駆企業から直接学び、いい会社とは何かをつかみます。

こんな「いい会社」になりたい 将来の目標が明確に

導入概要

  • ・社長が参加
ツアー参加の理由

「いい会社」は「人本経営実践講座」や小林先生の著書を通して知っていましたが、実際に伊那食品工業株式会社さんへの「いい会社視察ツアー」に参加し、自分の五感を使って学ぶ重要性を知りました。「いい会社」には、いい空気が流れていることがよくわかり、いつかこうなりたいという目標が明確になりました。

参加で得た学びや意識の変化

「いい会社視察ツアー」への参加前に、伊那食品工業株式会社さんの企業理念「いい会社をつくりましょう 〜たくましく そして やさしく〜」に触れた私は、「当社の場合はやさしくが最初で、『やさしく、そして たくましく』だ。」と思いました。しかし、視察ツアー参加で自分の浅はかさに気づき、偉大な経営者の言葉は真実だとわかりました。 やさしくあるためには、まずたくましくなければならない。たくましい組織でなければ、社員を幸せにできないことがわかり、「幸せ軸」の人本経営を実践する覚悟が定まりました。 社長就任から10年。今も会議室で承継の打診を受けた時に頭に降りて来た「みんなで幸せになってやろう」という言葉を追い続ける毎日ですが、人本経営は明確な指針として私を導いてくれています。


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