第1069号 幸せ軸の経営を確立する確かな方法論 人本経営実践講座の受講

第1069号 幸せ軸の経営を確立する確かな方法論 人本経営実践講座の受講

人本経営実践講座の大阪10期が先週終わりました。法政大学院での修士課程で人本経営の学びを深めていた10数年前、師匠坂本光司先生の講演会のお手伝いをよくさせていただいておりました。何度聴いても先生の話は、背筋がピンとさせられ、やるぞ!!と動機づけをしていただけます。聴講者も多くは同じ実感をもっていることを講演後の懇親会の場での発言で感じておりました。

実務をつくろう

「お話とても感動的でした。これから具体的にどうしていったらよいか考えてみます」と懇親会の場で述べていた経営者がいました。それも一人や二人ではありません。わざわざ先生の講演に聴講に来るくらいですから、ほぼ、全員といって差し支えなかったように感じます。坂本先生は、学問として人を大切にする経営学を研究され、世に問うておられます。そのためにこれでもかこれでもかと労を惜しまずに日本中のいい会社に視察に行き発掘し知らしめることに心血を注いでおられます。

とても「ではどうすれば、その会社がよくなっていけるか」というコンサルティングに時間を割けるはずもありません。助手をしていて、「自分は社労士という実務家として生きてきた。どんな会社でも人を大切にする経営を実現できる実務を創りあげていくことこそが自分の使命ではないか」と覚醒しました。そのことを修士論文にしようと計画していましたが、幸運なことにそれは面白いのでウチで書籍化してはどうでしょう?という有難いお誘いをいただき2010年に「元気な社員がいる会社のつくり方」(アチーブメント出版)が生まれました。この本の反響はよく、読んでくださった経営者や行政機関などとその後かけがえのないご縁が紡がれていきました。

人本経営実践講座の誕生

本を通じて出会った会社で人本経営の指導をしていると劇的によくなっていくケースが増えていきました。これは間違いない、中小企業がよくなっていけるよう、拡散していこうと思い立ち、人本経営実践講座のカリキュラムを作りこんでいきました。今期から講座でメニュー化したトクヨン診断によると筆者は圧倒的に「企画」優位特性となっています。今思うと、この特性は講座のカリキュラム化において、とてつもなく威力を発揮したように感じます。苦手な「情報収集」「情報整理」が修士課程での学びで磨かれていたということも幸いして、10会合で、6つの講義、17テーマをこなすメニューがそれほどの苦労もなく出来上がりました。当時、坂本研究室で学んでいた経営コンサルタントから「こりゃ、ずけえ」と称賛をいただいたことを思い出します。かくして2014年に東京で第1期「人本経営実践講座」が開講の運びとなりました。以降、東京で10期、大阪で10期、四国で5期、島根で2期、そして単独企業で2社、人本経営実践講座の開催をしてきました。累計133社、333名に受講をしていただきました。本年の大阪10期は過去最多の16名の参加となりました。

進化(深化)する人本経営実践講座

今回、本記事を書くにあたって第1期の使用レジメを改めて確認してみて、8割のページが差し変わっていることに気づきました。毎期、見直しを重ねていますが、これほど差し変わっていたとは驚きました。無論、本質的な内容に変化はありませんが、人本経営の伝道の経験値が上がり、伝え方や事例、手法のバージョンアップをしてきたためです。確実に学びやすく、より実践しやすい講座へ進化(深化)していると自負しております。最後に先週の終了時に寄せてくれた経営者である受講者のメッセージをご紹介します。

「(他の経営者)も言われていましたが、覚悟が定まりました。言い訳せず、全て自分の責任と受け止め、必ずいい会社に成長させます」「体験実践できることで身に染みわたらせることができました」

120%の自信をもって第11期人本経営実践講座の開講をして参ります。(文責 小林秀司)

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