第1046号 人本経営伝道の最先端企業「ヘッズ」の現場から

第1046号 人本経営伝道の最先端企業「ヘッズ」の現場から

人本経営をいちばん最初にご指導させていただいたのが大阪の株式会社ヘッズさんです。2010年から携わり、「社風をよくする研修」を実施し講師を務めさせていただいております。14年が経ちますが、今もなお継続しています。その回数はまもなく100回になろうとしています。他社が憧れるほど抜群の企業風土となりましたが、「いい会社づくりには終わりがない」と暮松邦一社長は悟られているために持続されているのです。

人本経営最先端の場で行われていること

いわば人本経営実践の最先端の場ともいえるヘッズさん。今月の研修ではどのようなことが行われたのかご紹介していくことにいたしましょう。同社でも委員会活動が活発です。そのうちの一つの社会貢献委員会から、この時間を使って「ヘッズができる社会貢献をテーマに全社員からアイデア出しを行いたい」との申し出があり、カリキュラムを編成しました。

<当日のスケジュール>

小林導入レクチャー 30分 いい会社の社会貢献の事例紹介/よくわかるSDGsの経営実装論

ヘッズで出来る社会貢献をテーマに対話するオフサイトミーティング 90分

・アイデア出し 20分

ポストイットに1つ~3つ程度、個人で書き出す。(1枚のポストイットに1つのアイデア)仕事、職場に関することならどんなことでもかまわず普段から気になっていることや日頃問題に感じていることで「こうなれたらいいな」、「こんなことできないかな」といった思いやありたい姿をアイデアとして出してもらいました。

・オフサイトミーティング 50分 ※オフサイトミーティング→ 969号 970号

まずは一人ずつアイデアを披露する時間をつくり、その後、類似性のあるもの、共感性の高いもの、すぐに実現できそうなもの、組織的関りが必要なもの、などといった観点からグルーピングする話し合いを試みていただきました。

・振り返り 20分

振り返って気づきを共有し、ポイントを整理していただきました。

各グループの発表 20分

気づきの明確化 10分

今後の会社の取組みや、社会貢献委員の活動に役立ていくことを目的に今回の勉強会を通して考えたこと、感じたことを個人でシートに書いていただきました。

当月の社風をよくする研修での成果

ヘッズさんでは、オフサイトミーティングが定着していて、一人ひとりが主人公となる対話の時間を通じて、創造性がいかんなく発揮されていきます。参加者から出てきた一部を紹介します。

「新たにみんなで方向性を考えることが楽しくでき、未来に向けて継続できる会社!天王寺といえばHEADS!とファンづくりとしてメリットがありました。共感しまくりの時間」

「地域で法人営業できるんじゃないかという事柄がたくさん出せた。一つずつクリアしていきたい」

「0や1が100に広がっていくんだなぁと実感。小さいことを積み重ね、みんなでhappyをつくれる会社に」

「今後取り組みたいことがどんどん広がっていくことにワクワクした気持ちになりました」

「ちがう部署、業務内容の人と話せて勉強になった。感謝しながらHEADSで働きたい」

「委員会メンバーです。本当にたくさんの意見がでて、特に「すでに出来ていること」が一番多いことにも驚き嬉しかった。勉強会で終わらず委員会でもこれを実現、継続出来るよう今後も活動していきます。楽しみです」

わずかの時間でこれだけのアウトプット、本当に素晴らしい会社だと改めて感じ、こちらも嬉しくなりました。

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