第1041号 さあ、人本経営を始めよう
2024.6.17
幸せ軸の人本経営は、「したほうがいい」ではありません。
「しないと始まらない」時代になりました。
なぜでしょうか。
理由その1 採用に困らなくなるから
激減し続ける「生産年齢人口(15歳~64歳)」は、働き手がいなくなるということです。すでにこの25年間で1200万人も減じ、さらにこの先25年でその倍近くが減っていきます。この超売り手市場という状況下で働き手に選ばれるような魅力的な職場風土を形成していかなければ、もう決して優秀な人材に巡り合うことは不可能です。幸せ軸の人本経営によって抜群の社風を醸し出している会社には、そこで働いて自分も幸せになりたいと人が寄ってきます。途切れることがないのです。そのパワーは圧倒的です。
理由その2 未曾有の高齢化社会に対応できるから
前号で考察しましたが、これから団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になっていきます。このことは介護が必要になる親を抱えた社員が自社に急増していくことを意味しています。介護と仕事の両立を実現させていくことは、育児と仕事の両立よりもはるかに難題です。幸せ軸の人を大切にする人本経営が行き届いていないとその実現は困難であることは火を見るより明らかです。この課題に対応するためには、絶対に人本経営の実践に成功していることが不可欠となるのです。
理由その3 顧客満足を生み出し続けられるから
生産年齢人口の減少は、働き手に加えて消費者すなわちお客様が激減していくことを意味しています。減り続けていくお客様に選ばれ続けていくことが叶わないとこれからの時代に持続していくことは不可能です。一人ひとりのお客様に向き合い、満足と感動を与え続けていくのは社員一人ひとりしかありません。社員が日々、Maxのやりがい、働きがいを仕事に見出して打ち込むことができてこそその状態は実現します。それは人本経営に成功することで得られます。
理由その4 多様性に対応できるから
働き手不足の影響で、外国人労働者やシニア世代の雇用延長など雇用の多様性の必要性に迫られても、人本経営に成功していれば、いとも簡単にその対応ができます。通常労働者同様に人を大切にするマネジメントが自然に図られるからです。実際、指導先のクライアントでは、ベトナムなどの外国人労働者を雇用していますが、人本経営の効果により、日本人よりも幸福度を高め定着して大戦力になっています。また大企業を定年退職してきた高齢者を雇用している企業では、その高齢者がそれまでの職場では感じることのなかった人間尊重感に感動して、最後の職業人生を謳歌し目覚ましいパフォーマンスを発揮しています。
学ばなければ始まらない
人本経営は間違いのない経営です。それは断言できます。しかし、学ばなければ始められません。確かな学びをサポートするために弊社では「人本経営実践講座」という人本経営のあり方の理解とその実現のための実務ノウハウを伝授する教育機会の場を10年前より開設してきました。
東京、大阪、四国、島根、そして単独企業で実施してきました。参加企業の多くは目覚ましく発展してくれています。ただしこれまでの通い型の講座では、開催時期、日程、地理的問題などで、なかなか参加ができないというケースもあったのではないかと存じます。
そこで、思い立ったら吉日ではありませんが、人本経営を始めやすくする企画を講じることといたしました。今後、定期的に無料で「人本経営の始め方&人本経営実践講座説明会」を開催していきます。ぜひ、ご参加をしてみてください。その行動から御社の未来は劇的に変わっていくはずです。
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