第1029号 救いは「幸せ軸」への経営者の本気の取組み以外にない

第1029号 救いは「幸せ軸」への経営者の本気の取組み以外にない

救いは「幸せ軸」への経営者の本気の取組み以外にない

前号で、人本経営に関連する引き合いが強くなってきたとお伝えました。
先週も様々な出会いがあり、そのことについての実感を増々深めています。

多くの経営者や経営幹部は気づいています。
今までのやり方では立ち行かなくなる明日がもうすぐそこまで来ていることに。
そして、業績軸から幸せ軸へ、転換していくことが必要であると。

けれども、遅々として事態の改善は進んでいきません。
頭ではわかっているけれども、行動に移すことを阻んでいるものの正体。
それがメンタルブロックです。

・「幸せ軸の経営」といってもベテラン社員たちが反発してきそうだ
・目先のことばかりにとらわれてはいけないが、先立つ業績がなければやはり動けない
・これまで何とかなってきたし、これからも何とかなるだろう

絶対に変化が必要不可欠

その国の基幹となる働き手や主となる消費者の層は、15歳~64歳であり、
これを生産年齢人口と言っています。
わが国では、総務省の統計によれば、
この生産年齢人口は1995年のピーク時の8,716万人から2025年には7,170万人へと、
じつに1,546万人という東京都民数よりはるかに多い数が減じています。
まさしく失われた30年とは、大量の労働者と顧客の激しい消失だった訳です。

2023年も出生率は過去最低を更新しましたから、
この子たちが成人するまでのこれから先20年間も生産年齢人口は減じ続けていきます。
先述の統計によると2045年の生産年齢人口は5,584万人と
この30年間で減じた人数を僅か20年つまり3分の2の時間で減らしていくのです。

この避けることが不可避な、すでに起こった未来を展望するならば、
今までと同じやり方で、企業経営が成り立つはずがないということは
小学生でもわかる理屈です。

変われない企業の倒産が激増している

2023年の中小企業の倒産増加率は、31年前ぶりに高水準だったと発表されています。
つまりバブル崩壊時の倒産率よりも上回ったのです。2024年もさらに悪化すると予測されています。
「販売不振」に加え「既往のしわ寄せ」型倒産(従来のやり方を変えず限界に至ること)が目立つとのことです。

経営者の皆さん、メンタルブロックを打ち壊すためマインドセットしていただく以外に
救済の方法はありません。
会社が存続できなくなったら懸念しているメンタルブロックなど違う次元の悩みのレベルです。

〇今まで通りで何とかはなりません。
〇業績は社員がつくっているので、社員のやりがいを高める以外に好業績はもたらされません。
〇幸せ軸経営に対する抵抗勢力は、持続可能性を低くする最大の元凶です。

経営者の本気度が生死を分ける

時代を乗り切るためには、
「人口が増えていく」という右肩上がりの環境で成長できる幸せな成功体験であった「業績軸」から、
「人口が減っていく」という右肩下がりの環境にあっても成長していく幸せな成功体験である「幸せ軸」へ
経営の支柱を変化させるより方法はないのです。
そして、そのことを実践し実現していくためには、経営者が本気度を示すしかありません。
その本気度を種火にして社員全員へ炭火のように幸せ軸の灯を着火させていきましょう。

人本経営実践講座にお越しいただくこと、それがすぐにできる本気の行動のひとつです。

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