第838号 未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅷ インフォデミック
2020.4.30
未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅷ インフォデミック
(前号より続く)
【第3部 いい世界をつくりましょう】
■今後のわが国が進むべき道
大東亜戦争の忌むべき失敗体験を現在になぞって考察してきました。もう今次の世界大戦で敗戦国になるのだけはご免です。むしろこの機会に、いち早く日本が立ち上がり世界復興の先駆けになることが大切だと考えます。
新型コロナウイルスという目に見えない敵が現れて、あっという間に世界を席巻し、世界中が戦場と化しています。
今、冷静に考えてみたいのです。我々は今、何と戦っているのか。
冒頭に申しましたように、今次の世界大戦は新型コロナウイルスへの感染により生命が脅かされることへの心理的安全性が攻撃されている有事です。
世界的にみれば、被害が軽微な日本でも、有名な芸能人が亡くなり、自分や家族にもこの病気が襲いかかるのではないかと恐怖が襲いかかってきます。
そして、その恐怖心から逃れようと、感染しないための防御を身の回りから始めています。
それでも毎日毎日、「感染者数が増えました」、「死者が何人出ました」と刷り込まれているうちに、怖い、怖いという心が他者攻撃に向き始めていきます。
電車の中では少しでも咳をしていると目くじらを立て、休業要請に応じていない店を非難し、他県から来ないように車のナンバーを監視し、SNSでは過剰に反応して炎上の加担をしていき・・・集団ヒステリー状態が蔓延し、冷静な判断ができなくなっています。自由はますます蝕まれていき、社会活動は収縮していきます。行き過ぎると経済という兵站は破壊され、甚大な影響が及ぶことは確実です。
こうなってくると今、戦っている敵はウイルスそのものではなく、人の心、恐怖心から派生する巨大なパニックだということがわかります。
厄介なのはパンデミックよりインフォデミックだといわれる所以です。
この敵に勝利するためにはどうしていけばよいのか・・・。
■冷静になること
まずは冷静になることです。
先の大戦で軍部が暴走していって破滅したように、沈着さを欠いて社会を大混乱に陥らせてしまったら我々の敗北です。
誰かのせいにして自分だけ助かるような社会には、決して幸福は訪れないという大原則に立ち戻ることです。
冷静になることが、なによりもまず大事です。そして、そのうえでどう考え行動していくか、検討していくことにしましょう。
(以下次号に続く)
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